ペアリングにおいて、重要な要素である香り。
ペアリング理論では香りの近い成分を持っているものどうしを組み合わせると良い組み合わせになる可能性が高くなると言われています。
では香りのペアリングにおいてどのような作用があるのでしょうか。
相互作用
香りの相性が良くなるといっても、果たしてどうなったら香りの相性がいいのでしょう。正直なところ難しいところろです。ただ、ペアリング理論では香りの相互作用というものがあります。それは
シナジー、阻害、抑制、マスキングの4つです。
・シナジー
相乗効果のことです。香りAと香りBにより香りA+Bという香りが立ち、AとBよりも強くあらわれる状態です。
・阻害
香りAと香りBの香りにより香りA+Bはあらわれるが、A,Bには及ばない強度で生まれる状態です
・抑制
香りAと香りBにより生まれた香りA+Bが香りAまたはBのどちらかより強く出ている状態です。
・マスキング
香りAと香りBによって生まれた香りA+Bが香りAまたはBのどちらかと被る
相互作用することで最初に感じ取れていなかったA+Bという香りが出てくるわけですね。シナジーが特によく感じられますが、相乗効果によって出てきた香りが必ずしも良い香りなわけでもないです。阻害によって感じていた苦手な香りが抑えられることもあるでしょう。たとえA+Bの香りが弱くても、AとBのそれぞれの良い香りが残っている場合は複雑さとして感じるとも思います。これらの相互作用自体は良し悪しの基準にはなりませんが、何が起こったのかの理解につながるでしょう。
紅茶の香り
紅茶の香りはペアリング社よりフローラル、ハチミツ、シトラスの香り特徴的にでているとされています。
ただ、紅茶にはもっといろんな香りで表現されることがあります。
日東紅茶で有名な三井農林さんがキャラクターホイールというものを出しています。
これらからわかる通り、紅茶は一言では表せないものだとわかります。
キャラクターホイール中にあるすずらんの香り。主成分はリナロール、ゲラニオール、シトロネロール ですが、バラの香りの主成分はフェニルエチルアルコール、ゲラニオール、シトロネロール、ネロールです。この二つの花の香りからしても成分的に似ているのです。紅茶の香りが一言で表せないのは色んな成分をもっているからなんですね。
結局のところは・・・?
香りについて合わせるのがペアリング理論ですが、紅茶は一言では表せないという感じです。
結局、経験値と紅茶への理解が必要だと思うので、このブログにて解き明かしていこうと思います。
参考文献
「Foodpairing」https://www.foodpairing.com/en/home
「三井農林 紅茶キャラクターホイール」 https://www.ochalabo.com/taste/taste20141205.html